墓じまい改葬専門
行政書士事務所

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自然災害と墓じまい。被災をきっかけに下す苦渋の決断と、前を向くご家族を支える私たちの役割

2026.09.25

地震や豪雨、台風などの大規模な自然災害が発生し、被災地の生活やインフラがようやく少しずつ落ち着きを取り戻し始めた頃——。

私たちのもとには、全国から「被災した実家のお墓をどうすべきか」「この機会にお墓をたたんで近くに移したい(墓じまい・改葬)」というご相談が急増します。

近年の日本は、毎年のようにどこかで気候変動による豪雨や巨大地震が頻発し、「いつ・どこで・どんな災害が起きるか分からない」という不安と背中合わせの時代に入っています。

今回は、15年間の石材店現場経験(営業・施工監督)を経て行政書士となった私の目線から、自然災害と墓じまいの切っても切り離せない関係と、震災の現場で目にしてきた葛藤、そして前を向いて歩み出すお客様へのサポートについてお話しします。

1. 震災の現場で目にした現実:東日本大震災や相次ぐ自然災害以降の記憶

2011年の東日本大震災をはじめ、熊本地震、能登半島地震、そして全国各地で頻発する大型台風や土砂災害。

災害が過ぎ去った後、私が石材店時代や行政書士として現地に足を運ぶ中で、何度も目の当たりにしてきた光景があります。

それは、墓石が倒壊し、外柵が崩れ落ち、山あいの墓地ごと崩落してしまった過酷な現場です。

遠方に住むご親族や施主様にとって、ただでさえ日頃から「お参りに行けていない」という後ろめたさがある中で、被災してお墓が無惨に倒壊した姿を写真や現地で目にするショックは計り知れません。

災害直後は誰もが途方に暮れますが、避難生活や住宅の復旧が少しずつ落ち着いた段階で、ご家族は現実的な判断を迫られることになります。

2. 「お金をかけて直す」のではなく「墓じまい」を選ぶ苦渋の決断

お墓が壊れてしまった際、選べる道は大きく分けて2つあります。

  • 数十万円〜の費用をかけて、墓石を修復・再建する
  • 修復費用をかけるのではなく、これを機に墓じまいをして近くの納骨堂や永代供養墓へ改葬する

被災地に親戚や地元の協力者が残っていれば修復を選択できるケースもありますが、「現地にはもう誰も住んでいない」「遠方で被災後の管理に通えない」という場合、多くの施主様は苦渋の決断として後者の「墓じまい・改葬」を選択されます。

「本来なら予算をかけて綺麗に直してあげたかった」

「壊れたまま放置するわけにはいかないから、苦肉の策として墓じまいを決めた」

災害がきっかけとなって先祖代々のお墓をたたむという選択は、施主様にとって苦渋に満ちた決断です。

壊れたお墓を前に涙を流しながら「申し訳ない」と呟かれる姿に接するたび、お手伝いする側としても胸が締め付けられるような寂しさを覚えます。

3. 自然の猛威に抗えない寂しさと「一極集中」への複雑な想い

被災をきっかけとした墓じまいの急増を間近で見ていると、自然災害の猛威という「個人の力ではどうにも抗えない現実」に対する深い切なさを感じざるを得ません。

同時に、地方の山間部や沿岸部にある歴史あるお墓が次々とたたまれ、都市部の納骨堂や霊園へと集約されていく流れは、結果として「都市部へのお墓の一極集中」「地方の過疎化・空き墓地化の加速」に拍車をかけてしまっているのではないかという、複雑でやるせない想いを抱くこともあります。

何世代にもわたってその土地に根を張り、地域とともに受け継がれてきたお墓の歴史が、ひとつの災害を境に途絶えてしまう——。

それは、日本の伝統的な供養文化や地域の風景が失われていく寂しさでもあります。

4. それでも「前を向くお客様」がいるから。全力で次の安心へつなぐ

しかし、どれほど寂しく、理不尽な災害であったとしても、前を向いてこれからの家族の未来を守ろうとするお客様がそこにいます。

「壊れたお墓を見るのは辛いけれど、自分たちの代で責任を持って綺麗に整理し、近くでいつでも手を合わせられる場所を作りたい」

「ご先祖様のお骨を安全な場所へ避難させ、次の世代に安心を残したい」

被災という悲しみを乗り越え、苦渋の決断を下した施主様の言葉には、ご先祖様への深い愛と、未来への強い責任感が込められています。

だからこそ、私たち専門家が果たすべき役割は明確です。

悲しみに寄り添いながら、被災した現場の危険な解体・更地化工事を安全に推し進め、複雑な行政手続き(改葬許可申請など)を滞りなく完了させ、一日も早くご家族に「新しい安心」を届けることです。

最後に:どんな過酷な現場であっても、実務と法務の力で最後まで伴走します

自然災害は私たちの暮らしや故郷の風景を一瞬で変えてしまいます。

しかし、お墓の形が変わったとしても、ご先祖様を敬い、手を合わせるご家族の温かい想いまで災害が奪い去ることはできません。

私は、15年間の石材店経験で培った「被災現場や倒壊墓石の安全な解体・施工管理の技術」と、行政書士としての「被災地や遠方に関わる改葬手続きの法務ノウハウ」を備えています。

「地震や台風でお墓が壊れてしまい、どうすればいいか分からない」「被災した遠方のお墓をたたんで、近くの納骨堂にお骨を移したい」という方は、どうぞ一人で抱え込まずにご相談ください。

~ 遠くの「心配」より近くの「再会」 ~