墓じまい完了までの「リアルなスケジュール」:目安は3ヶ月!スムーズに進めるための段取りと調整のポイント
「墓じまいをしようと決めたけれど、完了するまでにどれくらいの期間がかかるのだろう?」
「来年のお盆には新しいお墓でお参りしたいけれど、今から準備すれば間に合う?」
墓じまいや改葬(お墓のお引越し)を考え始めた際、多くの方が疑問に思われるのが「全体のスケジュール感」です。
新規でお墓を建てる場合、契約から完成・納骨までは通常「約2ヶ月」ほどでスムーズに進むことが多いのに対し、墓じまいは「古いお墓をたたむ手続き」と「新しい納骨先への移動」が絡むため、スムーズにいって「約3ヶ月」がひとつの目安となります。
今回は、15年間の石材店現場経験(営業・施工監督)を経て、現在は行政書士として数々の改葬手続きをサポートしている私の目線から、墓じまい完了までの標準的なスケジュールと、途中で生じやすい「調整や滞りのポイント」について詳しく解説します。
1. 墓じまい完了までの標準スケジュール(3ヶ月のステップ)
滞りなくスムーズに手続きや工事が進んだ場合、墓じまいは大きく3つのステップ(各1ヶ月×3=計3ヶ月)で進行します。
【ステップ1:1ヶ月目】墓地の確認〜改葬許可証の取得
- 墓地の確認・事前調査:現地の墓地や墓石の状態、刻まれている故人の情報を確認します。
- 受入証明書・埋葬証明書の取得:新しい納骨先から「受入証明書」を、現在のお墓の管理者から「埋葬証明書」を発行してもらいます。
- 改葬許可証の発行:現在のお墓がある市区町村役場へ「改葬許可申請」を行い、正式な「改葬許可証」を取得します。
【ステップ2:2ヶ月目】閉眼供養・遺骨取り出し〜新しい納骨先への納骨
- 閉眼供養(魂抜き)・遺骨の取り出し:お寺や霊園にて閉眼供養を執り行い、墓石からご遺骨を取り出します。
- 新しい納骨先への移送・納骨:取り出したご遺骨を新しい納骨先(納骨堂、樹木葬、永代供養墓など)へ運んで納骨します。
【ステップ3:3ヶ月目】旧墓地の解体工事〜管理元への返還・最終手続き
- 解体・撤去工事(更地返還):石材店が旧墓地の墓石や基礎コンクリートを撤去し、更地に戻します。
- 返還手続きの完了:更地になった現場を墓地管理者に確認してもらい、使用許可証の返却や返還届を提出してすべての手続きが完了します。
2. スケジュールが伸びる?途中で発生しやすい「話し合いと調整」
上記の「3ヶ月」は、あくまですべてがスムーズにいった場合のモデルケースです。
実際には、以下のような場面で話し合いや調整が必要となり、期間が延びることがあります。
- 家族・親族間での話し合い:事前に十分な相談ができていないと、「なぜ相談なしに進めるのか」と親族間で意見が割れ、中断してしまうことがあります。
- 墓地管理者の不明・不在:古い山あいの墓地や地域共同墓地などで「管理者が誰かわからない」場合、役所への確認や関係者の特定に時間がかかり、行政手続きが滞ってしまうことがあります。
- 遺骨の状態と「粉骨」の要否:長年土の中にあったご遺骨は、湿気や水が溜まって濡れていることがあります。新しい納骨先によっては、乾燥作業やコンパクトにするための「粉骨(ふんこつ)」が必要となり、数週間ほど追加の期間がかかる場合があります。
- 法要や工事の日程調整:お寺のご住職のご都合、親族が集まれる日、石材店の工事スケジュールなどをすり合わせるのに時間がかかることがあります。

3. お客様と話すときは「ゴール(次の目標)」から逆算して決める
このように、墓じまいには「トータルの予算や費用」だけでなく、「時間的なスケジューリング」が非常に大切になってきます。
私がお客様やご家族とお話しする際に常に心がけているのは、単に「3ヶ月かかります」とお伝えするのではなく、「一番のゴール(目的地)」を明確にして、そこから逆算してスケジュールを組み立てるということです。
- 「来年のお盆は、遠方の山奥ではなく、自宅近くの新しい納骨堂でみんなでお参りしよう」
- 「今年の秋彼岸までにはお墓の引越しを終えて、心穏やかに報告したい」
このように「次のお参りをどこで、いつ行うか」という具体的な未来のゴールを決めることで、準備すべきタスクや必要な期間が明確になり、ご家族皆様が同じ目線で前向きに準備を進められるようになります。
最後に:目標のゴールに向けて、確実なスケジュールでサポートします
墓じまいは、過去のお墓を整理する作業であると同時に、「ご家族がこれからも心地よくお参りを続けていくための新しいスタート」でもあります。
私は、15年間の石材店経験で培った「工事現場や日程調整のリアルな感覚」と、行政書士としての「確実で無駄のない公的手続きのノウハウ」の両方を備えています。
「〇月までに墓じまいを完了させたい」「法要や解体工事のスケジュールをどう組めばいいかわからない」という方は、どうぞお気軽にご相談ください。
ご家族の希望する「ゴール」から逆算し、予算面も時間面も無理のない最適なスケジュールで、最後まで伴走いたします。
~ 遠くの「心配」より近くの「再会」 ~