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行政書士事務所

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「ペットも大切な家族」から。ペットと一緒に眠るお墓の今と未来の課題

2026.08.11

「自分が死んだら、長年連れ添った愛犬や愛猫と一緒に眠りたい」

ひと昔前であれば、こうした願いはなかなか叶わないものでした。

しかし今、お墓や供養に対する価値観は大きく変わり、「ペットと一緒に納骨できるお墓」を希望する方が急速に増えています。

今回は、15年間の石材店経験を経て行政書士となった私の目線から、ペット供養の歴史的な移り変わりから最新のお墓事情、そして将来予想される新たな課題についてお話しします。

1. 「庭や山に埋める」から「家族として同じお墓へ」

昭和の時代、ペットが亡くなった際の供養といえば、自宅のお庭の片隅や近所の山に埋めたり、自治体の引き取り(清掃局等)に頼んだりするのが当たり前でした。

しかし平成から令和へと時代が進み、ペットは単なる「飼い犬・飼い猫」から、かけがえのない「大切な家族の一員」へと位置づけが完全に変化しました。

それに伴い、お墓のあり方もガラリと変わっています。

以前は「人間のお墓に動物のお骨を入れるなんて滅相もない(仏教的な穢れとみなす考え方)」とお寺から断られるのが一般的でしたが、近年では宗教法人や公営・民間の霊園でも「ペット共葬墓(ペットと一緒に導入できるお墓)」を開設する場所が目に見えて増えてきました。

供養のスタイルも多様化しており、以下のような選択肢があります。

  • 同じお墓(区画)に一緒に納骨するタイプ
  • 同じ霊園の敷地内にある専用のペット供養塔で眠るタイプ
  • 民間が運営するペット専門の霊園や納骨堂を利用するタイプ
  • ペット専用の合祀墓(合同供養塔)に納骨するタイプ

さらに、石材彫刻の技術向上により、墓石やプレートにペットの名前を刻むだけでなく、愛くるしいイラストやお気に入りの写真を特殊なセラミックプレートにして組み込むなど、想い出を形に残す工夫も広がっています。

2. 価値観の多様化がもたらした「家族と供養」の新しいかたち

こうしたペット共葬の増加は、単なるブームではなく、「家族」という概念そのものの変化を表しています。

少子高齢化や単身世帯の増加に伴い、「子供にはお墓の負担をかけたくないけれど、ずっと寄り添ってくれたペットと一緒に安らかに眠りたい」「家族の思い出が詰まったお墓にしたい」という切実な想いを持つ方が増えているのです。

従来のような「家柄」や「血縁」に縛られた一族のお墓から、「自分にとって本当に大切な存在とどう眠るか」という個人の想いや価値観を尊重する供養へと、社会全体がシフトしている証拠と言えます。

3. 半世紀後に訪れる?「ペットの改葬(引越し)相談」という未来

ここで、15年の現場経験と行政書士としての法務の目を持つ私から、少し先の未来についてお伝えしたい予見があります。

それは、「半世紀(50年)後、ペットのお骨も含めた改葬(お引越しや墓じまい)の相談が急増するのではないか」という可能性です。

現行の日本の法律(墓地、埋葬等に関する法律)において、「改葬許可証」などの厳格な手続きが必要となるのは、あくまで「人間の遺骨」に限られています。

法律上、動物のご遺骨は一般的に「私有財産・物品」として扱われるため、行政上の改葬許可手続きの対象外となります。

では、今「ペットと一緒に納骨したお墓」を、30年後や50年後に孫や親族が「墓じまいしたい」となったらどうなるでしょうか。

「人間のお骨は近くの納骨堂へ移すけれど、一緒に入っていたペットのお骨はどう取り扱うべきか?」 「新しい移動先の霊園では、ペットのお骨の持ち込みが禁止されているがどうすればいい?」

このような、問題やトラブル、搬出時の混乱が、将来的に全国の墓じまいの現場で多発することが予想されます。

「自分が生きている間」のことだけでなく、「自分が亡くなった後、次の世代がお墓を閉じるときにどうなるか」まで見据えて契約内容(特約や管理規約)を確認しておくことが、実は今とても重要になっているのです。

最後に:今と未来の安心を、現場と法務の知見で守ります

ペットと一緒に眠れるお墓は、人生の終着点に温かい癒やしを与えてくれる素晴らしい選択肢です。

だからこそ、その優しさが将来の親族や跡継ぎの負担・トラブルになってしまっては悲しいことです。

私は、石材店時代に数多くのペット共葬墓の設計や納骨に立ち会い、施主様の笑顔と温かい涙を見てきました。

そして現在は行政書士として、最新の法務知識と契約トラブル防止の観点から、お客様の墓じまいや改葬手続き、生前対策をサポートしています。

「ペットと入れるお墓の契約で気を付けるべきポイントは?」「将来、墓じまいするときに困らないための備えをしておきたい」

そんな疑問や不安があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

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