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骨壺のサイズがこんなに違う?地域で変わる「遺骨の納め方」と故人への敬い方

2026.06.25

「お墓の中にある骨壺って、どれも同じ大きさだと思っていませんか?」

実は、ご遺骨の納め方や骨壺の大きさには、日本の地域ごとに驚くほど多様な文化があります。

普段、他県の納骨現場を見る機会は少ないと思いますが、石材店での15年間、日本各地のお墓の構造や現場に触れ、現在は行政書士として改葬(お引越し)をお手伝いしている私は、この地域の違いに何度も驚かされてきました。

今回は、知っているようで知らない地域による遺骨の納め方の違いをご紹介します。

1. 「全部」か「一部」か。東西で分かれる骨壺のサイズ

最も顕著な違いが見られるのが、関東と関西の文化の差です。

  • 関東:すべての遺骨を収める全骨収骨(ぜんこつしゅうこつ) 関東では、火葬された後のご遺骨をすべて骨壺にお納めするのが一般的です。そのため、骨壺のサイズはすべてが入る大きな7寸(直径約21cm)が主流となります。お墓の納骨室(カロート)も、この大きくて重い7寸の壺が何個も並ぶことを想定して広く造られています。
  • 関西:主要な一部を収める部分収骨(ぶぶんしゅうこつ) 一方、関西では喉仏や頭部など、主要なご遺骨だけを形見のように選んで収めます。そのため、骨壺は2寸〜5寸(直径約6cm〜15cm)と非常にコンパクトです。では、収まりきらなかった他のご遺骨はどうなるかというと、火葬場にある専用の合祀墓や、地域を代表する寺院などへ納められ、手厚く供養されます。

2. 北と南、さらに独自の歴史を持つ地域性

東西の違いだけでなく、特定の地域には伝統が息づいています。

  • 東北・北海道の一部:温かみのある木箱での納骨 一部の地域では、火葬したご遺骨を陶器の壺ではなく、木箱に収めてそのままお墓に埋葬する文化があります。年月を経て木箱が土に還るとともに、ご遺骨も自然の土へと還っていくという、自然の循環を大切にした優しい思想が根底にあります。
  • 沖縄:伝統的な大型の骨壺「厨子甕(ジーシガーミ)」 沖縄には、かつて行われていた風葬や洗骨(せんこつ)の歴史から、厨子甕と呼ばれる家のような形をした独特の大きな骨壺があります。お墓自体も「亀甲墓(きっこうばか)」に代表されるように非常に大きく、ご先祖様を一族の守り神として家ごと抱くような、深い敬意の形が残っています。

最後に:お墓の引越し(改葬)のときは要注意!

このように、普段は目にすることが少ないお墓の中の世界ですが、地域によって様々な故人の敬い方の形があります。

どれが正しいというわけではなく、それぞれにご先祖様を大切に想う歴史と優しさが詰まっているのです。

ただし、お墓のプロとして1点だけ実務的なアドバイスがあります。

それは、「違う地域へお墓を引越す(改葬する)ときは、骨壺のサイズトラブルが起きやすい」ということです。

たとえば、関西から関東へお墓を移す際、「関西の小さな骨壺の感覚で関東のお墓を選んだら、カロートの構造が合わなかった」、あるいは逆に「関東の7寸の骨壺を関西のお墓に移そうとしたら、大きすぎて納骨室に入らなかった」というトラブルが実際に起こります。

お骨をパウダー状にする粉骨が必要になるケースもあります。

地域の文化の違いも踏まえた上で、お客様の改葬手続きがトラブルなく進むようサポートしています。

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